コラム

COLUMNハイフ治療でやけどになる事はある? 副反応リスクを低減するためのポイントとは

手軽な治療でダウンタイムも無く、しっかりとリフトアップ効果が得られると人気のハイフ治療ですが、いくら手軽とはいってもやはり医療行為ですのである程度のリスクというものは存在しています。
そんなリスクの一つとしてよく紹介されるものが「やけど」のような副反応ですが、ハイフ治療を受けるとこうした副反応が起こるリスクはどの程度なのか、またどうすればこうしたリスクを低減させて回避する事ができるのかについて、解説します。

ハイフ治療にはやけどの可能性が確かにあります

まずはじめに「ハイフ治療においてやけどのリスクがあるのか?」という点については、明確に「あります」という回答となります。
そもそもハイフは「高密度焦点式超音波」という言葉の英語の頭文字をとった「HIFU」という手法を表すものですが、このハイフでリフトアップ効果が得られるのは、超音波によって肌の深部に熱の刺激を与え、この刺激によって肌の代謝を引き上げるという仕組みによるものです。

ハイフの効果が「熱のエネルギー」を肌内部に与える事で得られるものですから、当然の事ながら熱による「やけど」のリスクも必ず存在してしまうのです。

ただし、治療が必要なほどのやけどを引き起こす可能性はとても低く、照射系治療の中ではむしろ安全性が高い方。
スキンケア治療としてはハイフ以外にも光やレーザーによる治療であったり、RF(高周波)を使用したものなどがありますが、これらの治療は肌の深い場所に熱を加えようとするとどうしても肌表面に強い熱エネルギーが加わってしまうため、肌表面の火傷となる可能性が高まってしまいます。
一方でハイフ治療は肌表面には熱を加えず、真皮やSMAS層といった肌の深部に集中して熱を加える事が出来るため、肌の深い場所をケアしたい時でも無理に出力を上げる必要はなく、安全かつ効果的な施術が可能となっています。

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ハイフ治療でやけどのリスクが上がってしまうポイント

治療を受ける際、やけどなどのトラブルに繋がる可能性が高まるポイントとしては下記のようなものが挙げられます。

適切な診察やカウンセリングが行われていない

ハイフ治療を行う際には肌の状態を適切に診断して「治療の効果が発揮できるか」「治療にあたってトラブルとなりやすい状態はないか」などをしっかり確認する必要があります。
そもそもハイフ治療の適応では無い方が治療を受けても十分な効果は期待できませんし、副作用のリスクも上がる事となってしまいます。
適切な治療かどうかの判断はやはり専門の医師でないと難しい部分があり、無資格のカウンセラーなどが金額面などだけで治療プランを決めてしまうような状態だと、どうしてもリスクが上がってしまう可能性があるといえます。

施術者の技術力不足

ハイフ治療は基本的にはマシンにおける推奨の方法によって行われますが、施術者の技術力によっても効果や安全性に差が出る事があります。
細かい部分でいえば、下記のような点が技術力の差として挙げられます。

照射部位に合わせて角度の調整が行われるか

ハイフの照射は、適切な部位とその部位に応じた角度を守って行う必要があります。
適切な部位や角度で照射が行われなかった場合、想定外の箇所に熱が加わってしまい火傷などのトラブルが引き起こされる可能性が高くなり、逆にリフトアップ効果については得にくくなってしまいます。
簡単な例でいえば、肌に直角に立てて照射するべきところを斜めにしてしまうと、熱が加わる深さがその分浅くなってしまい効果が減少したり、逆に骨に近い部分は斜めに照射する必要があるのですが、これを直角に照射してしまうと熱エネルギーが骨の周囲に集中してやけどのリスクが高まります。

熱を加える深度は適切か

ハイフ治療では熱を加える深度が1.5mmから4mm程度の範囲で設定されます。
この深度の違いによって、熱を加える箇所が真皮層なのかそれより深い皮下組織やSMAS層という筋肉なのかなどの違いが生じる事になるのですが、肌の状態は部位によっても異なる他、個人差もあるため、適切な経験と知識がなければ最適な深度で治療を行う事はできません。

例えば、皮下脂肪の厚さは人それぞれ異なっているのですが、皮下脂肪が多いタイプの人と同じ深度で皮下脂肪が浅い人に施術をしてしまうと、熱が想定していない深さに到達してしまったり、皮下脂肪によってエネルギーが吸収されない分、強い熱が加わりやすくなるためやけどのリスクが高まってしまいます。

照射の強さ(パワー)は適切か

照射のパワーが強ければ熱エネルギーが多くなり、弱ければ少なくなりますので、当然パワーを上げすぎれば火傷のリスクは高まります。
一方で、パワーが弱すぎると十分な効果が発揮されなくなるため、適切な設定が重要となります。
ハイフは肌内部に熱が加わり、表面からはどの程度の熱エネルギーが加わっているかを判断しにくい治療でもありますので、適切な強さを選択するためには知識と経験が必要です。

治療の間隔が短すぎる

ハイフ治療では、やけどの症状にはならなくても肌の内部へ熱エネルギーを与える事になりますので、細胞はダメージをうけた状態となります。
このダメージを回復させるために代謝が活発になる事がハイフ治療によるリフトアップにおいて効果を発揮するポイントとなるのですが、十分にダメージが回復していない状態で再度治療を行ってしまうと、ダメージが蓄積されてやけどなどのトラブルに繋がるリスクが高まります。
治療の感覚は肌の状態などによって医師からの案内が行われますが、おおよそ3か月程度は開けるようにした方が良いでしょう。

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治療中の痛みは我慢しない方が良い

治療についてよくある間違いが、治療の効果は痛みがある方が出やすいので、ある程度の痛みは我慢した方が良いというものです。
ハイフに限らず、治療の効果は痛みの度合いと比例するものではありませんし、照射が適切に行われていれば痛みが全くなくてもしっかりと効果は発揮されます。
無理に痛みを我慢してしまうと、その部分が強張って照射が適切に行えなくなってしまう事もありますので、痛みを感じたら無理に我慢をしようとせず、施術者に伝えるようにしましょう。
骨に近い部位など、場所によってはどうしても適切な治療を行うために痛みが生じてしまう事もありますが、大体は出力の調整などによって痛みを軽減しつつ十分に効果が発揮できる状態に調整が可能ですので、我慢せず伝える事が大切です。

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やけど以外の副反応リスク

ハイフ治療ではやけど以外にも下記のような副反応が引き起こされる場合があります。

腫れ

治療によって肌内部の細胞がダメージを受けた状態を「熱変性」と呼びますが、この状態から細胞が回復する過程で腫れが生じる事があります。
大きな腫れについては通常1~2週間程度もあれば改善しますが、なかなか引かない場合は一度クリニックでご相談ください。

むくみ

照射箇所のダメージを回復させようという中で、水分が集まりやすくなって治療直後にむくみが出る場合があります。
むくみは大体2~3日で軽減しますが、早く引かせたい場合は冷却などを行うようにしましょう。

赤み

熱によって肌がダメージを受ける事で、軽い炎症が引き起こされて赤みが出る場合があります。
赤みはほとんどの場合で翌日までに治まりますが、肌質や治療後の過ごし方などによっては数日間続いてしまう事もあります。
治療後には体温が上がるような事をしないなど、適切な過ごし方を心がけましょう。

痛み

ヒリヒリとした火照りのような痛みや軽い筋肉痛のような痛みをを術後に感じるケースがあります。
これもほとんどは長くて3日程度で治まりますが、痛みが引かない場合は担当の医師に相談してみましょう。

乾燥

ハイフ治療の後は肌が乾燥しやすい状態となります。
肌は一定の潤いを保つ事で紫外線や外気に含まれる細菌などから体を守っていますので、乾燥していると感じたら普段よりもしっかりめに保湿をするようにしてください。
肌が敏感になっている事が多いため、医療機関で処方されるヘパリン類似物質(ヒルドイド)のクリームや、刺激の少ない保湿化粧品などの使用がおすすめです。

神経損傷

ハイフは深部に熱エネルギーが加わるため、部位などによっては神経が損傷して軽く麻痺したような感覚になる事があります。
こうしたケースも通常は数日で回復しますが、適切な知識が無い状態での治療が行われた場合などでは損傷が大きくなり、なかなか回復しないというケースもあります。

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エステでの施術は危険

ハイフは医療行為ですので基本的には医療機関において、医師の管理・指導の元でしか行う事ができませんが、同じ仕組みでの施術をエステサロンなどで提供しているケースがあります。
この場合、ほとんどは医療機関よりも弱い出力を使用して「肌へのダメージが無い」状態での施術にする事で、医療機関でなくても出来る範囲として行われていますが、そもそもハイフ治療の効果は肌の細胞に熱変性を起こす事で得られるものですので、これでは全く効果が得られないという事になります。

そのため、実際には医療行為に該当するような「違法状態」で施術が行われる事になるのですが、エステサロンでは何かトラブルが生じた際に医療的な対処を行う事もできませんし、そもそも違法状態で施術を行っている場所という事であれば、しっかりとしたフォローを期待する事も難しいでしょう。
実際、エステサロンでの施術でやけどをした例などは国民生活センターにも寄せられていて、2017年には広くこうしたトラブルが公表されるなどの状態になりました。

ハイフ治療は効果が大きい分、リスクを抑えるためにしっかりと知識を持って施術をする事が大切な施術ですので、専門知識を持った医師の元で治療を受けられるクリニックを選ぶようにしましょう。

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リスクを最小限にするためのポイント

ハイフ治療のリスクを最小限にするためには、下記のポイントを加味してクリニックを選ぶと良いでしょう。

有資格者により適切な診察やカウンセリングが行われるクリニックを選ぶ

ハイフ治療を安全に、かつ効果的に行うためには最適な診断が大切です。
肌の状態をしっかりと見極め、どのくらいの強さで、どの深度で照射を行うかという選択が大きく結果に影響しますので、特にカウンセリングがしっかり行われるクリニックを選ぶようにしましょう。
クリニックによってはカウンセリングは無資格のカウンセラーが担当し、医師の診断がほとんど行われないというケースもありますが、具体的にどのように治療を行うかは専門の医師による適切な診断の元で行う事が大切です。

術前や術後のケアについては医師の指示を守る

治療によるトラブルは、施術そのものだけではなく治療後の過ごし方によって生じてしまうものも多くあります。
また、施術を行う際に体調不良などがあると、施術によって悪い影響が出てしまう事もあります。
治療を受ける前の過ごし方や、術後のケアについては医師の指示をしっかりと守るようにしましょう。

適切なアフターフォローが受けられるクリニックを選ぶ

術後に何かトラブルが起こった際、適切な対処を行うまでの期間が長引いてしまうと、トラブルがどんどん大きくなってしまう可能性があります。
ハイフの治療に限らずですが、適切なアフターフォローを受けやすいクリニックであれば、万が一なにかしらのトラブルがあっても早急に改善する事が可能となりますので、術後のケアが受けやすいクリニックを選ぶようにしましょう。

強い痛みなどは我慢しない

術中に強い痛みを感じた際、それを無理に我慢してしまうとやけどなどのリスクが高まってしまいます。
痛みをどの程度感じるかというのは治療における適切な照射パワーの設定などにも必要な情報であり、無理なく施術を受けられる事が最も高い治療効果を得るためのポイントでもありますので、痛みを強く感じた際は我慢せずしっかりと施術者に伝えるようにしましょう。

適切な間隔で施術をうける

高い治療の効果を得たくても、短すぎる間隔で施術を繰り返す事はNGです。
具体的な治療間隔については肌の状態などによって医師から案内が行われますが、ハイフ治療の効果が最大限発揮されるのは3か月程度は期間を開けて照射を繰り返す事です。
短すぎる間隔での治療はやけどなどのリスクを高めるだけとなってしまいますので、必ず適切な間隔を開けて施術を受けるようにしましょう。

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城本クリニックは一人ひとりに向き合い十分な時間をかけて最大限の治療をご提供します

ハイフ治療は手軽でありながらしっかりとリフトアップ効果が得られると人気の治療ですが、やはり安全に高い効果を得るためには、専門の医師の丁寧な診察と、しっかりと技術力のある施術者による対応が必要です。
城本クリニックでは患者様一人ひとりに十分な時間を設けて診察・治療を行っております。まずは自分自身にどのような治療が向いているかを相談したいというだけでも大丈夫ですので、気になった方は是非一度ご相談にお越しください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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