コラム

COLUMN埋没法による二重整形の後に目薬は使っても大丈夫?

二重まぶた整形の中でも手軽に行える事などから人気が高い埋没法ですが、術後に目薬を使っても大丈夫かと心配される声を聞く事があります。
今回は埋没法後の目薬利用について紹介します。

刺激が無いものであれば埋没後すぐに利用しても良い

まず、結論から言えば埋没法の術後について、刺激が無いタイプの目薬であれば、術後すぐに利用いただけます。
刺激がないタイプというのは主にドライアイのケアとして提供されているようなタイプの目薬で、目がスーッとするような成分が入っていないタイプのものです。

清涼感が強いタイプの目薬について

目薬にはスーッとする感覚(清涼感)のあるタイプと、そうでないタイプがありますが、この清涼感は主にメンソールなどによって引き起こされているものです。
メンソールの刺激作用などによって眼球を保護する涙の分泌を促す事や、清涼感を得る事によってスッキリとした気持ちへの切り替えを促進するという目的で配合されているこの成分ですが、埋没法の傷跡などに付着してしまうと強い刺激になってしまう可能性があります。

また、刺激によって目元に強い力をかけてしまうなどの状態になると、目元のダメージとなってむくみや腫れが悪化してしまう可能性があるため、こうした清涼感のある目薬は少なくとも術後1週間は利用を控えてください。

刺激が無いタイプを目の乾燥防止の為に利用するのはOK

一方で、清涼感を得るような成分が配合されておらず、目を乾燥から保護する目的の目薬であれば、手術の後すぐから利用が可能です。

開封から時間が経った目薬は使わない

注意が必要な点として、刺激が無いタイプの目薬だとしても、開封から時間が経っているような目薬は使用しないでください。
その理由として、開封から時間が経っているものは使用状況や保管状況にもよりますが、目薬内や指し口に雑菌が付着してしまっているケースがあり、埋没法の手術によってダメージを負っている目元に利用する事でこの雑菌が繁殖して炎症や化膿を引き起こしてしまう可能性があるためです。
なるべく新しい目薬を使用する事を推奨します。

抗菌成分が入ったタイプの目薬は医師に相談してください

目薬の中には、ものもらいなど目のトラブルがある際に使用する抗菌成分や抗炎症成分が配合されている医薬品タイプのものがあります。
こうしたタイプの目薬は目の炎症や腫れを回復させるために利用されるものでもあるため、埋没法の後に発生する腫れなどを軽減するために有効かのように感じますが、それは間違いです。
炎症を改善するための抗菌剤は繁殖している菌の種類によって適切なものを使用する必要があり、ものもらいなどの症状と埋没法後の腫れなどは原因が異なりますので、同じ目薬で同様にケアが出来るわけではありません。
抗菌成分入りの目薬などを使用する場合は特に、一度医師に相談して使用が問題ないかを確認するようにしましょう。

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目薬の指し方にも注意

目薬を指す時には、指し口(目薬の液体が出てくる箇所)を皮膚などに触れないようにしましょう。
人の皮膚は清潔にしていても多数の常在菌がいて、皮膚に目薬の指し口が触れてしまうとこの常在菌がくっついて繁殖してしまい、次に使用した際に今度は菌が目に入り込んでしまう場合があります。
何もトラブルが無い健康な状態であれば多少の菌が目に入っても問題とならない事がほとんどですが、埋没法の後は手術後のダメージにより免疫が低下しており、場合によっては傷跡から菌が内部に入りこんで繁殖してしまう事となりますので、目薬を指す際には必ず少し目から離し、指し口が触れないようにしましょう。

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クリニックで目薬が処方された場合は医師の指示通りに使いましょう

医師や術式の内容によっては、術後の化膿などを防ぐための薬剤が配合された目薬を処方される場合もあります。
この場合はどのタイミングで目薬を使うかなどの指示がありますので、必ず医師の指示に従って目薬を使うようにしましょう。

尚、使いきれなかった場合に取っておいて「何かトラブルがあった場合に使う」という利用をされる方もいますが、これは危険なのでやめておきましょう。
開封から時間が経つと何かしらの菌の繁殖や品質の劣化を引き起こしてしまう可能性もありますし、自己判断で使用した場合にはそもそも目薬の成分が症状の改善と合っていない可能性も高くなります。
使いきれなかった場合には破棄し、何かトラブルが生じた際にはサイド医師の適切な診断を受けて新しいものを使うようにしてください。

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埋没法の手術時に行う目薬は何?

目薬については、埋没法の手術を行う際にも利用される事があります。これは麻酔のための目薬で、手術のために皮膚の痛みや感覚を麻痺させる目的で使用されるものです。
埋没法においては、医師の考えや手術を受ける方の希望などによってどのように麻酔が行われるかは異なりますが、目薬によって軽く表面麻酔をかけた後、細い注射によってまぶた全体に麻酔をかけて手術が行われるという流れが多くあります。

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埋没法後にドライアイのような症状が強く出る場合はトラブルの可能性も

埋没法による二重まぶた形成術の後、ずっと目がゴロゴロするような、ドライアイにも似た感覚の症状が生じる場合があります。
この症状は、実はドライアイではなく埋没法による糸の結び目が眼球に触れてしまう刺激などの可能性があり、こうした症状がある場合には早めに医師への相談が必要です。

そもそも埋没法の手術は糸を皮膚に「埋め込む=埋没させる」方法である事から埋没法と呼ばれているのですが、医師の技術力が不足していすケースや、元々まぶたに厚みがあるなど埋没法の適応で無い方が無理に埋没法手術を受けたケースなどで、糸がしっかりと埋没できていない状態になる事があります。
こうした場合、皮膚から露出してしまった糸が眼球に触れてしまう可能性があり、この時の刺激がドライアイで感じるようなゴロゴロ感に繋がってしまうのです。

特に、埋没法の糸をとめる「糸玉」を、まぶた表面ではなく裏側、つまり眼球と触れる箇所に作る「粘膜側留置」での手術を行った場合にはこのリスクが大きくなります。
粘膜側留置は糸玉がまぶたの裏に来るために、表面から見て目立ってしまったり、バレてしまったりする可能性が軽減できるというメリットはあるものの、眼球が傷ついてしまうリスクや、再手術などが必要となった際に糸の除去がしにくくなるといったようなリスクもありますので、どの手法にて埋没法を行うかは医師とよく相談しましょう。
尚、糸をまぶたの表側でとめる「皮膚側留置」を行った場合でも、前述の通り基本的に糸は皮膚の内部に埋め込まれますので、適切に手術が行われていれば糸が目立つような事はありません。

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瞼板法より挙筋法の方が眼球が傷つくリスクは少ない

埋没法もその手法によって種類を分けていく事ができますが、その一つが「瞼板法」と「挙筋法」です。
瞼板法とは、まぶた内部にある「瞼板」という固い組織とまぶた表面を糸で結ぶ事で二重のラインを作る方法で、挙筋法というのはまぶたを持ち上げる「眼瞼挙筋」に糸をかけてまぶた表面と結ぶことで行う手法です。

この二つにはそれぞれ下記のようなメリット、デメリットがあります。

糸が緩んだ際に眼球と触れてしまう可能性が高い瞼板法

瞼板法はまぶたにある瞼板に糸を通してまぶたの裏側に糸が露出するため、糸が緩むなどした際に眼球に触れてしまう可能性が高い方法です。
埋没法の治療直後は適切なテンションで糸が結ばれていても、加齢によって皮膚が薄くなるなどの変化があるとどうしても糸が緩んでしまう可能性はあるため、長期的なリスクを考えて手術を行う必要があります。

糸が眼球に触れる可能性は少ないが、眼瞼下垂の原因となる可能性がある挙筋法

一方で、挙筋法による二重整形は眼球の上部にある眼瞼挙筋に糸をかけるため、ゆるんだとしても糸が眼球に触れてしまう懸念は少ないです。
また、糸をかける位置が上部になるため、瞼板法よりも幅の広い二重ラインを作れるというメリットもあります。
ただし、挙筋に糸をかける手法であるため、場合によっては眼瞼挙筋の働きを低下させてしまい、眼瞼下垂の症状の原因となる可能性があります。

どちらの手法が良いかは、目元の性質やなりたい二重のライン、そして生活スタイルや将来の展望などによって変わってきますので、医師としっかり相談して最適な手法を選択するようにしましょう。

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埋没法後の目薬利用は適切な選び方・使い方を心がけて

埋没法の後に目薬を利用する事自体は問題がありませんが、使用する目薬の選び方や使用方法については注意が必要です。
また、自己判断で使用するとトラブルに繋がってしまう可能性もありますので、何か心配な点がある場合はなるべく一度、担当の医師と相談してから利用するようにしましょう。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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