コラム

COLUMN目の下の隈(クマ)の種類とそれぞれの治療方法について

疲れや年齢を感じさせる目の下の隈(クマ)ですが、隈にはいくつかの種類があり、それぞれの種類別に効果的なケアや治療法が異なります。
今回はこの目の下の隈について、種類ごとの特徴や改善するためのケア方法、そして美容医療分野での治療法をご紹介します。

目の下の隈は大きく分けて4種類

目の下に出来るクマは、大きく分けると4種類。その色味の特徴から、一般的には「青クマ」「茶クマ」「赤クマ」「黒クマ」と呼ばれています。

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主に血行不良によっておこる「青クマ」

青クマは目元の血行不良によって引き起こされる症状で、目の下にある静脈(毛細血管)が透けて見えてしまう事で、ぼんやりと青っぽかったり、紫っぽいような色に見える状態です。
血流が十分にあると肌が明るく見えて青クマが解消されるため、血行不良を防止する事がケアとして重要になります。

青クマかどうかの判断ポイント

青クマは主に目元の血行不良によって引き起こされていますので、目の疲れなどによって生じたクマであれば青クマの可能性が高いといえます。

また、目元のマッサージをすると色が薄くなったり、目元を下側に引っ張るとクマが消えたり薄くなったりする場合には青クマと考えて良いでしょう。

青クマをセルフケアで改善

青クマは血行不良によって引き起こされる症状のため、セルフケアでの予防や改善が比較的容易に行えます。

簡単な方法では濡らしたタオルを電子レンジで軽く温め、そのタオルを使って目元を温めるなどですが、道具が用意できない場合は手のひらをこすり合わせて温め、目を覆うようにしばらく置くようにするだけでもケアが行えます。
目元を温めるケア用品はドラッグストアなどでも簡単に手に入れる事が可能ですので、利用するのもよいでしょう。

特にパソコンやスマートフォンなどを注視する時間が多く眼精疲労がたまりやすい方は、定期的に目元を温めるなどのケアを行うと、青クマだけではなく肩こりなどの予防にもつながります。

青クマの美容治療

繰り返し青クマが出来てしまうような方の場合、目の下の皮膚が薄くなっていて血行不良によって静脈が目立ちやすい状態になっている事が考えられます。
美容治療としては、皮膚の代謝を高める光治療や、目元への脂肪やPRP注入を行って厚みを持たせる方法などが考えられます。

目の下のクマ治療

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色素沈着による「茶クマ」

茶クマとは目の下に茶色いシミのようなくすみが広がる状態で、原因としては主にメラニンの色素沈着によるものです。
原因は紫外線刺激や、目元をこすったりする刺激によってメラニンが生成されて蓄積される事で、防止するためにはスキンケアの見直しや紫外線対策が必要となります。

茶クマかどうかの判断ポイント

茶クマは色素沈着によるものですので、肌のくすみやシミと同じような色に見えます。
また、他のクマと違い皮膚を引っ張ったりしても変化が起こらないため、他のクマかどうかを確認してみて、全て違えば茶クマと考えても良いでしょう。

茶クマをセルフケアで改善

茶クマの原因であるメラニン色素は、肌のターンオーバーによって徐々に排出されていますので、新しくメラニンが作られないように適切なケアや予防が出来れば改善していくことができます。

具体的には、目元の紫外線対策をしっかりと行う事や、クレンジングなどを見直して肌を擦ったりしないケアを心がける事。
その他、肝斑に効果を発揮するトラネキサム酸の服用など、シミをケアするようなスキンケアを取り入れていく事も効果的です。

茶クマの美容治療

色素沈着によって引き起こされる茶クマは、光治療やトーニング治療などメラニン色素を破壊して排出していく治療で改善する事ができます。
ただし、目元には茶クマだけではなく肝斑などの症状も同時に発生している可能性があり、肝斑はレーザーなどによる強い刺激を受けると逆に濃くなってしまうなどの場合もあるため、クマやシミ・くすみの状態をしっかりと見分けて、適切な治療を行う事が大切です。

目の下のクマ治療

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眼窩脂肪の突出によっておこる「赤クマ」

目元に赤い膨らみが出るような状態を「赤クマ」といいます。
赤くまは、目の下にある眼窩脂肪という脂肪が前に飛び出してくる事で、眼輪筋が圧迫されて押し出されたり、血管が圧迫されてうっ血したりする事で赤く見えるものです。
眼窩脂肪は通常であれば飛び出してこないのですが、加齢によって眼球を支える筋肉が弱まったり、眼精疲労によって筋力が低下したりすると、眼球に押し出されて前方に飛び出すような状態になります。

赤くまの判断ポイント

色は茶クマと近いですが、目元に膨らみが出ているような場合は赤クマの可能性が高いといえます。
また、赤くまは眼窩脂肪によって組織が圧迫された状態ですので、頬骨あたりの皮膚を下に引っ張るとうっ血が悪化して赤みが増すというような状態であれば赤くまと判断できます。

赤くまのセルフケア

赤くまの原因である眼窩脂肪の突出については、セルフケアで解消する事は難しいです。
ただ、眼窩脂肪が突出を引き起こす原因としては眼精疲労などの影響による部分が大きいため、日ごろから目元を温めるケアをおこなったり、目の疲れを防止するように生活したりする事が有効です。

赤くまの美容治療

赤クマは眼窩脂肪の突出によるものですので、眼窩脂肪を除去する事で解消できます。
眼窩脂肪はまぶたの裏側を小さく切開して脂肪を除去する経結膜脱脂で対応が可能で、傷跡やダウンタイム無く目元の膨らみを解消する事が可能です。

アカクマは自然に解消するものではなく、症状が悪化すると他の症状と組み合わさってより解消が難しくなる場合もありますので、早めに医師へご相談ください。

目の下のクマ治療

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加齢によるタルミなどが原因の「黒クマ」

目の下に黒い影のようなクマが目立つ状態を黒クマといいます。
黒クマは主に加齢によって生じるクマで、皮膚のタルミなどによってできた窪みに影がかかって見える事が要因です。
皮膚のタルミだけではなく、赤クマの時と同じように眼窩脂肪の突出によって目元に膨らみが出来ると、明るい部分と影の部分がより明確になって濃いクマに見えます。

黒クマの見分け方

黒クマは影によるものですので、光をあてたり上を向いたりした際に薄くなるのが特徴です。
眼窩脂肪の突出と合わさって濃いクマに見える事から、赤くまの症状が同時に出ている場合も多いといえます。

黒クマのセルフケア

黒クマをセルフケアで改善する事は難しく、加齢による肌のタルミを予防しておく事が大切です。
紫外線により肌がダメージを受けると光老化によりタルミがでやすくなりますので、紫外線ケアは特にしっかりと行うようにしましょう。
加齢による筋力の低下や脂肪など皮下組織の減少はケアが難しい部分ではありますが、バランスの取れた食生活や適度な運動、日常から目元の血行不良を防ぐようなケアを取り入れるなどが大切です。

黒クマの美容治療

黒クマの状態として眼窩脂肪の突出がみられる場合には、赤クマと同じように眼窩脂肪の除去が行われます。経結膜脱脂によってまぶたの裏側から眼窩脂肪を除去する事で、目の下の膨らみがなくなって影が出来にくくなり、黒クマが改善します。

ただ、黒クマの場合は皮膚のタルミも原因となっているため眼窩脂肪の除去だけでは解消しないケースが多く、その場合にはタルミの原因となっている余分な皮膚を切除して、下まぶたを引き上げる下眼瞼切開を行います。

下眼瞼切開では、単純に眼窩脂肪を除去してまぶたの下5㎜~1㎝程度の余分な皮膚を切除して持ち上げてから縫い留める「皮弁法」と、膨らみの原因になっている眼窩脂肪を、脂肪が加齢などによって減少して少なくなっている(くぼんでいる)箇所に移動させてから、余分な皮膚を切除して縫い留める「ハムラ法」があります。

皮弁法とハムラ法はまぶたの下のラインから切開を行いますが、下まつ毛に隠れるような形で切開と縫合を行うため、傷跡は目立たせずに治療を行う事が出来ます。

また、経結膜脱脂と同様、まぶたの裏側から切開を行っていく「裏ハムラ法」という手法や、場合によっては経結膜脱脂とヒアルロン酸注入などで改善可能な場合もありますので、どのような仕上がりを目指すか医師としっかり相談して決めていきましょう。

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目の下の隈は予防が大切

目の下に出来てしまう隈は、青クマや茶クマであればある程度セルフケアでも改善が可能ですが、赤クマや黒クマといった症状は自力で改善していくことは難しく、解消には切開を伴う治療も必要となってきます。
クマができないようにするためには紫外線対策やバランスの取れた食事、十分な睡眠や眼精疲労の防止など日ごろのケアが大切になりますので、予防をしっかりと行って、若々しい目元をキープしましょう。
一方で、クマが出来てしまった場合には、更なる悪化を防ぐためにも早めに治療をしてしまった方が良いといえますので、まずは一度お気軽にクリニックまでご相談ください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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